依頼者:40歳代男性
結果:障害厚生年金2級(5年遡及)
受給額:約¥6,000,000(5年遡及分)
約¥1,200,000/年(事後重症分)
経緯:夜に友人の運転する車の助手席に乗車中、
やや山中のカーブの多い道で、鹿が飛びだしてきた。
あわてた友人は咄嗟に左ハンドルを切るが
道路脇の電線柱に助手席部分を衝突させた。
助手席に乗っていた依頼者様が重傷を負い、
『 左腕神経叢損傷 』『 左鎖骨下動脈損傷 』と診断される。
神経が全く機能せず、左腕は少しも動かせない状態となった。
ポイント:事故の日から1年6か月時点での受診は、遠い山口県のある病院。
カルテは残存するが、主治医が独立開業のため既に勤務していなかった。
病院でカルテを基に診断書の依頼をするも主治医でなければ書けないと拒絶。
独立開業した当時の主治医を探して、こちらで取り寄せたカルテを渡し、
独立開業先で診断書を記載して頂く。
結果、遡及が認められたが、元の勤務先時代の診断書は
なかなか書いてくれる先生が居ないなか、
こちらの先生は思いやりのある優しい対応をして頂けた。
先生の対応が無ければ遡及は不可能だったので大変感謝しています。
『 神経叢 』とは、
脊椎動物の末梢神経の基部や末端部で、
多数の神経細胞などが枝分かれして網状になっている部分であり
神経集網のこと。
依頼者様はこの神経集網がゴソッと抜けてしまった状態のケガ。
左腕1本がまったく動かせないので
障害年金2級は妥当な裁定だと思います。
(管轄 加古川年金事務所)
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